こんにちは、よしすけです。
最近、英語学習に力を入れていて、先日は英検1級の試験を受けてきました。
英検1級の単語問題はレベルが高く、暗記するのに苦労しました。
今回の記事では、そんな僕が、もっと早く出会いたかった本について紹介します。
『英単語の語源図鑑』(かんき出版)
この本を使えば、
単語を覚えるのに苦労している人は、単語を覚えるのに役立ちますし、
すでに単語をある程度覚えている人は、知識を整理するのに役立ちます。
ぜひ、最後までお読みください。
圧倒的にオススメの単語帳
結論から言うと、この単語帳はめちゃくちゃオススメです。
理由は以下の通り。
- 同じ語源の単語を芋づる式の増やせる
- イラストが豊富でイメージしやすい
- 単語のニュアンスまで覚えられる
順番に解説していきます。
同じ語源の単語を芋づる式の増やせる
語源を使うと、単語をラクに、たくさん覚えることができます。
例えば、「tain(保つ)」
という語源を持つ単語には、
- sustain(維持する)
- obtain(得る)
- contain(含む)
- entertain(楽しませる)
- maintain(維持する)
などがあります。
これらの単語をパーツ(語源)に分解し、意味を考えると、
- sustain→sus(下に)+tain(保つ)→下で支える→「維持する」
- obtain→ob(~に向かって)+tain(保つ)→引き寄せる→「得る」
- contain→con(共に)+tain(保つ)→一緒に入れておく→「含む」
- entertain→enter(間に)+tain(保つ)→間を持って歓待する→「楽しませる」
- maintain→main(手で)+tain(保つ)→手に持つ→「維持する」
このような感じで、単語の意味を導き出すことができます。
ちなみに、語源のパーツには3種類あります。
- 接頭語
- 語根
- 接尾語
例えば、「attraction」という単語の場合だと、
接頭語:at(~の方へ)
語根: tract(引く)
接尾語:ion(名詞化)
といった感じですね。
本書は、「同じ接頭語を持つ単語」と「同じ語根を持つ単語」
がグループ分けされており、語源が100個紹介されています。
そして、同じ語源の単語を、セットで覚えることができるようになっています。
「似たような単語をまとめて覚えたほうが記憶の効率は上がる」
ということはよく知られているので、
本書を使えば、かなり効率的に単語を覚えることができます。
イラストが豊富でイメージしやすい
この本では、イラストがふんだんに使われており、単語の意味をイメージしやすいようになっています。
1つの単語につき、1つのイラストが使われており、イラストは単なる絵ではなく、
矢印などの記号が使われており、単語の意味を直感的に理解できるようになっています。
イラストなどのイメージと結びつけて記憶する方法は、
「イメージ記憶」と言い、効果が高いことが知られています。
本書でも、この「イメージ記憶」を実践できるようになっており、
記憶の定着力を高めてくれます。
単語のニュアンスまで覚えられる
普通の単語帳では覚えるのが難しい、「単語のニュアンス」についても
本書では理解がしやすくなっています。
例えば、「survey」と「inspect」は、共に「調査する」という訳語ですが、
語源を基に考えると、
sur(上から)+vey(見る)→見渡す
in(中を)+spect(見る)→隅々まで調べる
といったように、同じ「調査する」という日本語訳でも
そのニュアンスは違うことが分かります。
よく、「同じ意味の英単語の使い分け方がわからない」といった悩みがありますが、
語源を基に考えると、単語のニュアンスまで分かるため、
適切な単語の使い分けができるようになると思います。
この本のデメリットはないのか?
ここまで、この本のいい部分ばかり書いてきましたが、
ここからはデメリットについても触れていきます。
僕が感じたデメリットは大きく2つ。
- 語源を考えるのは慣れが必要
- 網羅性はない
語源を考えるのは慣れが必要
語源を考えるのは、最初のうちは難しいと思います。
それは、語源が変形しているケースが多くあるからです。
例えば、「allure」という単語は、
a(l)(~の方へ)+lure(魅力)→「誘惑する」
という風に分解できます。
ここで出てくる、「a(l)」というのは、
もともとは「ad(~の方へ)」という接頭語で、それが変形したものなのです。
このように、接頭語や語根を使いこなすには、その変形パターンまで
把握する必要があり、慣れないうちは少し難しい印象です。
網羅性はない
この単語帳には、「網羅性」はありません。
「網羅性がない」というのは、『英検1級 でる順パス単』のように、
「この単語帳をやれば、英検1級に出てくる単語はカバーしているから安心!」
というような効果はないということです。
そして、掲載されている単語の難易度にも幅があります。
「advise」といった、簡単な単語から、
「improvise」といった、ちょっと難しい単語まで、様々です。
ただ、試験の対策は、この本の目的ではないと思うので、
ここは仕方のないところですね。
まとめ
以上、『英単語の語源図鑑』についてまとめてみました。
僕は、この本を買ってみて、「もっと早くこの本が欲しかった」と思いました。
「単語を覚えるのはつまらない」と思う方が多いですが、
この本を使えば、「単語覚えるの楽しい!」と感じると思います。
効率的に単語を覚えられるだけでなく、単語を覚える楽しさまで教えてくれる良書
というのが僕の感想です。
この本は、続編の出版も予定されているようですので、
興味のある方はチェックしてみてください。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
それでは、さようなら。